みなさんは子育てがどこに向かうべきか、子育てにおいて何を本当に大切にすべきなのか、考えたことはありますか?
私もそうですが、毎日仕事や家事、育児に追われて過ごしていると、そこまで考えている余裕はありませんよね。
でも、子育ての目標や本質について理解できていれば、今抱えている不安やイライラは抱えなくてもいいものになるかもしれません。
子育ての先輩の話を聞いて、最強のメソッドを手に入れてみませんか?
今回は、
- 子ども4人が日本最難関の東大理科三類に合格し、その子育てや勉強・受験テクニックが注目されている佐藤ママこと佐藤 亮子氏
- 東北大学加齢医学研究所で脳の研究をするかたわら、同研究所発の医療・ヘルスケア企業を立ち上げ、経営者の顔も持つ脳医学者パパ、瀧 靖之氏
このお2人が書かれた著書、「今すぐできる最強の子育てメソッド」について紹介します。
本著書は、中学受験を目指すママパパ向けに書かれています。
私にも子どもがいますが、まだ0歳・2歳と小さく、中学受験のことはまったく頭にありません。
そんな私でも、子どもとの関係をより良くするために、今から実践できるコツがたくさんありました。
1つでも知識として習得して、最強の子育てをこれから始めましょう!
子育てはどこに向かうべきか
いきなりかなり本質を突く話ですが、子育てでなくどんな場合においても、自分が今やっていることはどこに向かっているのか、ゴールはどこなのかを考えておくことはとても大切なことです。
そうでなければ、すべてがなんとなく、行き当たりばったりの手探り状態になってしまいます。
自分だけであればそれでもよいかもしれませんが、子どもの将来を考えると、子育てがどこに向かうべきか、考えておくことが大切です。
本著書では、子育ての向かう先について、
- 目標は、自立ではなく自活(佐藤ママ)
- 子どもの人生を見据えたうえで、そこにどのようにコミットしていくか(瀧先生)
この2点が書かれていました。
著者の佐藤ママがお会いしたママパパのほとんどは、子育ての目標を「自立」と答えた方が多かったそうです。
私もパッと聞かれたら同じように答えると思います。子どもが自立できるようにと。
自立と答えた方の内容は、「自分で靴下を履けること」、「自分で宿題をやれること」などがありましたが、それはいつかできるようになること。
佐藤ママは、子どもが将来自分で稼いで食べていけるように育てることが親の責任だと言っていました。
そのためにも、必要になるのは「基礎学力」
小学校の計算や漢字がちゃんとできないと自分で稼いで食べてはいけないと。
まあ要は、社会や周りにだまされることなく、必要な情報を自分で集めて、自分の頭で考えて行動ができるようになれ、ということですよね。
大人になっていろんな人と関わったり見たりしているとわかることですが、ちゃんと計算ができて、文章が読めれば誰でも理解できるような内容でも、意外と理解できないという大人はたくさんいます。
そして政府や社会は、そんな大人に対して甘くはなく、知っていれば得をしたのにという情報や、知っていればもっと費用を安く抑えられたのに、もっと税金を減らせたのに、という情報がそこらへんに転がっているというのが実際の社会です。
子どもが将来、自分の頭で考えて生活していけるようになるために、子育てをどのようにしていくべきかは、今から考えておきたいですよね。
瀧先生が述べていた、「子どもの人生を見据えたうえで、そこにどのようにコミットしていくか」というのも、かなり似た考えですよね。
瀧先生はそれを実現するためにも、大事なのは「親子の信頼関係」だと言っていました。
信頼関係は一瞬では成り立たないから、普段からの愛着形成がとても大事だと。
私たち親は、子どもにいろいろなことを教えていかなければならないので、時には褒めるだけじゃなく叱ることが必要な場面も出てくる。
だからこそ、普段からスキンシップを多めにとり、信頼関係を築いておくことが大切だと本で伝えていました。
子育てにおけるゴールは、その人の考え方によって、環境によって、これが正解!というものはなく、十人十色だと思います。
自分なりのゴールを決めて、先を見据えた子育てをしていきたいものです。
子育ての本質は、たっぷりの愛情と親の覚悟
子育てをする上では、何よりもまず子どもを優先にすると腹を括ること、と佐藤ママは述べていました。
親が子どものサポートをできるのは18歳までの期間限定だからと。
確かに、特に誰もがスマホを持っている現代では、親が子どもの話を聞かず、子どもと一緒に遊ぶわけでもなくスマホを見ているという場面をよく見かけます。
「もっと話を聞いてあげて!」 「一緒に遊んであげて!寂しそうにしてるよ!」
と、私も何度も外出先で思った経験があります。
子どもを無視してまで今スマホで見ているものは、本当に子どもよりも大切なものでしょうか?
ついついSNSを見たり、ゲームをして子どもを蔑ろにしてしまう場面があるかもしれませんが、それは本当に子どもよりも大切なものなのか、今一度考えてみてください。
これは私への戒めでもあります。
子どもに対して真正面から向き合い、たっぷりの愛情をもって、覚悟を決めて子育てをする。
そうして日々過ごしていれば、おのずと子どもとの信頼関係も築けているはずです。
ただ、ここで1つだけ私の反論なのですが、すべての場面において何よりも子どもを優先する必要はないと思っています。
ママもパパも1人の人間。完璧なスーパーマンじゃないです。
自分を押し殺して、ズタボロになりながらも子どもを優先し続けていては、いつかあなたに限界がきてしまいます。
基本的には子どもを優先にしつつ、時には自分のために息抜きをするというのも、無理なく子育てを続けていく上では大切なことなんじゃないかなと思っています。
未就学時期に大切にすべきこと
この時期はまだ勉強や受験は本格的に始まっていないと思います。
小学校に入る前のこの時期に大切にすべきこととして、「親子でより良い信頼関係を築くこと」を挙げられていました。
脳は生まれてすぐから五感に関わる領域が発達します。
子どもが五感でたっぷりと親の愛情やぬくもりを感じることで、アタッチメント(愛着)が形成されていくのです。
この時期にしっかりと愛着が形成されることで、
- なにがあっても親のところへ戻ればいつも愛してもらえて大丈夫だと安心できる。これが子どもの心の安全基地になる
- 安全基地があることで、子どもは外の世界へぐんぐんと好奇心を伸ばし、脳はより多くの刺激を受けて発達していく
といった将来への効果が期待できます。
親子の信頼関係は、自己肯定感を育み、人格形成の基盤にもなります。
幼児期、小学生時期はまだまだ親との関係がとても深い時期です。
親の方から意識的に愛情を伝え、親子のより良い信頼関係を築いていくことが、今後の成長にも大きく関わってきます。
愛情を伝える上では、スキンシップをまめにとることも有効です。
子どもは親に抱きしめてもらうことで、信頼感のベースになるオキシトシンが脳内に流れます。
これのすごいところとして、オキシトシンには触れた側、触れられた側、両方に流れるという性質があります。
つまり、スキンシップをすることで、親と子どもがお互いに信頼し合える関係を育めるということです。
すごいですよね。子どものために良いとされているスキンシップをとることで、親である自分も子どもに対しての信頼感を得ることができるのです。
積極的にスキンシップをとって、良い信頼関係を築いていきたいですね!
まとめ
ここまで、
- 子ども4人が日本最難関の東大理科三類に合格し、その子育てや勉強・受験テクニックが注目されている佐藤ママこと佐藤 亮子氏
- 東北大学加齢医学研究所で脳の研究をするかたわら、同研究所発の医療・ヘルスケア企業を立ち上げ、経営者の顔も持つ脳医学者パパ、瀧 靖之氏
のお2人が書かれた著書、「今すぐできる最強の子育てメソッド」について紹介してきました。
毎日忙しく、なかなか子育てについてじっくりと考えることがないという方が多いんじゃないかと思いますが、子育ての本質を捉え、目指すべきゴールを見据えることができれば、今目の前にある問題はささいな問題に思えるかもしれません。
自分の子育ては合っているんだろうか?間違っていないか?と気になる方には、参考になると思います。
正直、今回紹介しているのはまだ子どもが小さい自分でも実践できる著書のほんの一部分です。
今から子育てを始める人に、これから中学受験を考えている人にはさらに役立つ本になっているので、気になる方はぜひ一度読んでみてください!