子供が生まれて、一生懸命育児を頑張っているのに、ある日突然子供から「パパイヤ!」と言われた経験はありませんか?
また周りのパパから、「最近子供に避けられている。」というような話を聞いたことはありませんか?
実はそれ、「パパイヤ期」という、子供の成長過程で訪れる時期なんです。
僕も2歳と0歳6か月の子供がいるのですが、2歳の子が突然「パパイヤ!」となった時期がありました。
パパが育児をする上でグサッと心にきてメンタルを削られる時期です。
今回は、僕の実体験も踏まえながらパパイヤ期を乗り切るコツについてご紹介したいと思います。
辛い時期ですが、パパイヤ期について知り、一緒に乗り越えましょう!
パパイヤ期とは?
パパイヤ期とは、子供がパパを拒絶するように「パパイヤ!」となる時期のことを言います。
その時期は、個人差はありますが1歳半~3歳くらいで来ると言われています。
実際わが家では、上の子が2歳前後くらいの時にやってきました。
パパイヤが来ると、もうパパではどうにも太刀打ちできない状況になってしまいます。
一度どうしてもパパと一緒にお風呂に入らなければならない時がありましたが……
その時は、「パパイヤ!イヤ!ママがいいの!パパイヤー!」と、15分ほどずっっっと言われ続けられながらお風呂に入れました(^_^;)
何も知らなければ、途方にくれてメンタルを削られ、子供にも怒ってしまうかもしれない場面ですが、僕はパパイヤ期について事前に知っていたので、(ああ~、来たか、そうかそうか)と心の中で思いながら、動きは急ぎつつも穏やかな心でお風呂に入れることができました。
なぜパパイヤ期が来るのか
パパイヤ期はなぜ来るのでしょうか?
今回は3つの理由についてお話します。
自我の芽生え
子供が小さい頃は、まだ自分で意思決定をしたり、物事を決めたり自分の気持ちを伝えるというのが難しいのですが、成長に伴って少しずつできるようになっていきます。
これを「自我の芽生え」と言います。
自我が芽生えてくると、パパに対しイヤなことがあった時に、今まではそんなにはっきりと意思表示をしなかったのが、はっきりと「イヤ!」と言うようになっていきます。
言われる側としては辛いことかもしれませんが、子供の成長過程で訪れるイベントの1つなのです。
子供がこれから自分で物事を決めたり、自分の意志を伝えたりできるようになるために、重要な成長・発達の段階の1つとして、今は温かい目で見守ってあげましょう。
ママに甘えたい
成長しているとはいえ、子供はまだ自分の気持ちをうまく言葉で伝えることができません。
言葉では「パパイヤ!」と言いながらも、ほんとうは今はママに甘えたくて、「ママがいい!」という気持ちから、パパが嫌だという訴えとして表れているという場合もあります。
うまく言葉で伝えられない分、子供の気持ちを正確に理解するのって難しいです。
パパはライバル!?
3歳を過ぎてからパパイヤ期が来た場合、それはもしかしたらエディプスコンプレックスと呼ばれる時期かもしれません。
エディプスコンプレックスとは、オーストラリアの心理学者・精神科医である、ジークムント・フロイトが提唱した理論です。
超簡単に説明すると、
「ママは僕のもの!パパにとられたくない!」
と、男の子が同性の父親に対して強い対抗心を抱く心理状態のことを言います。
女の子の場合は、エレクトラコンプレックス(スイスの心理学者・精神科医 カール・グスタフ・ユングが提唱)とも呼ばれます。
エディプスコンプレックスは、3~6歳頃に訪れると言われており、周りに比べて遅くきたパパイヤ期はもしかしたらこの時期かもしれません。
パパイヤ期への対策
では、どう対策していけばよいのでしょうか?
僕も実際に行った対策を5つ、ご紹介します。
対策1:いつかはそういう時期が来ると覚悟しておく
何事も備えが肝心です。
いつかはパパイヤになる時が来るんだと、早いうちから覚悟しておけば、いざその時期が来た時もあせらずに済みます。
僕も早いうちからこの心構えをしていたので、「えー、ママがいいの?パパはイヤ?」と落ち着いて子供と会話することができました。
対策2:ママとも事前に話し合っておき、協力する
夫婦の間でパパイヤ期について共通理解ができていれば、「ああ、この時期が来たんだね。」と子供の状況について理解ができます。
それにより、夫婦間や子供に対して余計なイライラを感じずに済みます。
もしその時が来たら、パパではどうにもならない場合は割り切ってママに任せましょう。
その分、自分は家事など他にできることをしましょう。
間違っても、ここで自分にはどうしようもできないからと、すべてを丸投げにして自分の世界にこもってはいけませんよ(笑)
そしたら今度は夫婦喧嘩の始まりです……
対策3:周りの人に聞いてみる
育児の不安は、子育てをしている人なら誰しもあるものです。
もし周りに、自分より大きなお子さんのいるパパがいたら、パパイヤ期があったか、実際どうだったか聞いてみましょう!
ネットで調べるよりも、よりリアルな話が聞けますよ!
もちろん、周りに聞ける方がいない場合は、SNSなどで情報収集をしてみるのもありです。
普段から子供との関わりを増やす
普段からの子供との関わりを増やすことで、子供との信頼関係を築くことができます。
身体を使ったダイナミックな遊びは、パパにしかできないことです。
普段からパパとの信頼関係ができていれば、パパイヤ期も早く乗り越えられるかもしれません。
パパの役割、担当を普段から作っておく
子供は自分の中で、何をする時は誰、という役割を決めています。
例を挙げると、
- 甘える、一緒に寝るのはママ
- 遊ぶ、お風呂に入るのはパパ
- 欲しいものを買ってくれる、いつでも遊んでくれるのはおじいちゃん、おばあちゃん
などです。
普段からパパの担当を決めていれば、パパイヤ期でも、「これはいつもパパとやっているし……。」と子供と関わる時間を作れるかもしれません。
でも無理強いは禁止ですよ!
一番は子供の気持ちを尊重することです。
こうすればいいだろと親の先入観でやってしまい、子供の気持ち蔑ろにしてしまったら、子供との信頼関係を失ってしまう可能性もあります。
子供の気持ちを尊重しつつ、パパができることをやっていきましょう。
子育てって難しいですね。
まとめ
パパイヤ期は、子供の成長過程で訪れる仕方のない時期です。
子供の気持ちや成長過程について理解し、ママと協力してパパイヤ期を乗り越えましょう!
僕も2人目の子供に訪れるであろうパパイヤ期に備えます……